最近、仕事のやりがいについて考える機会がありました。
ここ数週間は、プロジェクトでとても忙しく、GW前の数日はほぼ毎日最終電車で家へと帰っていました。でも、不思議とメンタル的に全然辛くない。もちろん、期限があるプロジェクトなので、プレッシャーはあります。それにプロジェクトの数が増えれば、多分「もう無理!」という限界も来るでしょう。でも、今は一つの事に集中しているせいか、ストレスは感じていません。体には悪いかもしれないので、ずっとこんな事を続けることはできないとは思いますが。。。自分で言うのもあれですが、なんでここまで頑張れるのかな?と考えました。
そして、たまたま先日、インターネットで見たプレゼンテーションで、自分の中の「なぜ、メンタル的にしんどくないか」の疑問の答えが少しわかった気がします。
プレゼンテーションの中で印象的だった話にパンケーキの話があります。昔、あるパンケーキの粉が売られていました。粉に水を混ぜるだけでパンケーキが作れる大変便利なものでした。しかし、市場では不人気でした。自分で作ったのにも関わらず、それは他人が作ったようなパンケーキになったからだそうです。そこで、その粉のメーカーは粉から卵と牛乳を取り除きました。すると、その粉を使いパンケーキを作った人は、自分で作ったものと感じ、その粉はとても売れたそうです。
やっぱり、少しでも「自分でこれを作った」という様な感覚がないとだめだったのでしょう。どんな料理でも、自分で作れば、不味くても美味しいと思う様に思い入れがあるので、そういう事が影響してるのでしょう。
さて、ここから学べる事は、仕事も同じではないかと言う事です。工場のラインの様に、自分があらかじめ決められた枠組みの中で、全体からするとほんの少し部分のパーツを組み込むだけの仕事では「やりがい」なんで感じられません。それより、一連の流れをすべて自分でやる方が、「やりがい」を感じる事ができると思います。効率性の観点で言えば、工場ラインの様に行う事の方が良いのかもしれませんが、一人一人の仕事への思い入れは少なくなるはずです。実際に、僕の前職の仕事は、どちらかというと前述のラインの一部の様な仕事しかしていませんでした。意思決定はいつも上の判断、細かい技術面はいつもエンジニア、貿易関連は貿易関連の部署、客先との交渉は現地法人など。組織が大きくなるに従って、業務が細分化されることは避けられないとは思います。それが良いという人もきっと多くいるでしょう。完全に否定はできません。でも必ず、それが嫌という人もいると思います。
僕の場合、今の仕事では、一連の仕事の流れに携わっています。それによって、そこに自分が作ったパンケーキのような思い入れの様な感覚があるからこそ、今の仕事にやりがいを感じているのではないかと思います。
1 件のコメント:
とてもいい記事だと思う。今製造業で働いてて、こういう仕事とモチベーションについて考えることが多いです。
この前読んだ「機械との競争」っていう本では、「AIの発展によって人間の仕事がもっと機械に置き換えられていく」と主張をしていて本当に考えさせられました。人間がモチベーションを感じられる仕事ってこれからどんどん増えていくのか、減っていくのかどっちなんだろう。
人間が単純労働から解放される「iRobot」みたいな世界は理想なのか、それとも仕事とやりがいがない悲惨な世界になってしまうのか。本当にこれからおもしろくなるなーと思う。
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