8月の話になりますが、富士山に登ってきました。目指すは御来光!
当日、天候に恵まれ、晴れ時々曇り。
5合目から登るのだから、そんなに大変ではないだろうと少し舐めていました。5合目まではバスに乗って行ったのですが、5合目の時点で酸素が薄い。まぁ慣れるだろうと思い、出発しました。この時点での身体コンディション90%。
6合目までは緩やかな坂。いつもなら、ピョンピョン跳ねていくくらいの坂。でも、結構な頻度で何故か息が切れる。この感覚は初めて。朝ごはん食べてない状態で走った感じ。
まぁでもこの感じは想定内。6合目までは比較的余裕で行けました。この時点でコンディション80%。
しかしながら、6合目からがキツイキツイ。50m歩いては休む、また50m歩いては休むの連続。2時間近く5合目で身体を慣らしたのに全然慣らせてなかったのかもしれません。なかなかの試練でしたが、ゆっくり登ることで徐々に高度を上げていきました。苦しみの中で唯一覚えているのが、山道は無音だったこと。高度が高いせいで、下界からの音が全く聞こえてこない。鳥の鳴き声がたまに聞こえる程度で、とても静かでした。この時点で身体コンディション50%。
さて、7合目を突破すると、宿泊する山小屋へたどり着きました。でも着いた頃にはヘロヘロ。酸素が薄いせいで頭痛がするし、最悪のコンディションでした。この時点でのコンディションは30%程。プチ個室を予約してたので、暫し休息。夕方には、ハンバーグ定食を食べました。フラフラな状態で食欲はありましたが、無理にでも口に入れたハンバーグと味噌汁から得られた塩分が効いたのか、30%くらいのコンディションから60%まで回復しました。
さて、食べたら仮眠の時間です。夜11時くらいには出発しないと行けないので、夕食後6時には寝なきゃなりません。
なかなか寝れませんでしたが、3時間くらい寝ました。ちなみに相方のティンは全く寝れなかったそうです。
寝ると体力は回復するもので、70%くらいまでコンディションが回復。しかしながら、今度はティンのコンディションが上がりません。寝れてないからでしょうか。危険を避けるために御来光は断念しようかと思いましたが、ふと山小屋の外に出て景色を見ると日中曇りっていて全く見えなかった景色がクッキリ見えていました。夜空は雲ひとつない星空。
その辺にいたベテランっぽいおじさんもこれは滅多にないのー、とおっしゃってました。
人生一度きり。この2度来ないかもしれない御来光チャンスを見るために2人で決心しました。夜11時、山頂めざして出発しました。
そこから4時間、暗闇の中ひたすら登り続けました。本8合目くらいから、御来光目当ての登山客が多く、ほぼ団子状態。なかなか進まず、ストレスが溜まる登山でした。
9合目につくと、体力は残り15%でした。10歩に一度くらい休憩するほど疲れていました。
それでも、ゴールが見えてきて、午前3時半頃に山頂に到着。しばらく歩けませんでした。登って来た時にかいた汗で身体冷えて、結構震えていました。体力残り3%くらい。
午前4時頃、御来光が拝めそうなスポットを見つけ、場所取り。45分くらい待ちました。そして、待ちに待った瞬間。御来光が見えるまで雲が近づいてきていたので心配でしたが、御来光は若干予想と違う方向から顔を出し、2人を暖かく照らしてくれました。富士山登山一回目で御来光を拝めたのはラッキーだと思います。拝めてなかったら、結構ショックだったかも。遮るものが一つもない、日本の最高峰からの日の出。感動モノでしたね!
ちなみに個人的に登るより降りるほうがしんどかった。両足親指の爪が割れ、酸素不足のため頭が痛い。スピードを出して下山したいが、頭と足の痛みが邪魔して動けない。残り体力も0%を切ってたかもしれません。
無事に下山しましたが、5合目に降りてきても暫く動けなかったので相当疲れてたんだと思います。
恐らく一生に一度の富士山登山。苦しかったのですが、良い経験になりました。
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